しとしと雨。
多久聖廟へ打ち合わせに出かけました。


多久町にある歴史的建造物。
江戸時代、多久領を治めていた多久茂文が領民に思いやりの心を教えたいと願って建てられたものです。中には孔子像が奉られています。年に2回行われる釈菜(せきさい)では、普段は閉まっている扉が開放され建物の中の迫力ある彫刻や絵を見ることができます。(余談ですが中に描かれている龍の絵は「く」さんの先祖が描いたものだそうです。)
この建物が建てられるときの覚え書きが今も残っているそうで打ち合わせの時に複製されたものを見せていただきました。中には棟梁をはじめ建設に携わった職人の名前やどの山の持ち主が何の木を何本寄贈したという記録や行燈の姿図など、事細かに記載されており驚きました。建設時の息吹がそこに凝縮されている感じがしました。
以前読んだ本の中に別の覚え書きについて描かれたものがあったと思い出しました。
”もやい加勢”今も農村などでは続いている風習かもしれませんが、藁葺き屋根の葺き替えなど家のやり替えで人手が必要なとき村人同士加勢し合って作業するそうです。その時に一家にひとつ覚え書きがあるそうで誰に何日きてもらった、どこから米をいくら差入れしてもらったなど詳細に記しておき、再び加勢ごとがある時それを参考にお返しするのだそう。
目的は異なるふたつの覚え書きですが、ひとを思いやるという視点で見ると共通点があるように思います。